五人の王子に仕えしは



「っつー……肘打ったー」

「終わるか」

「それはダメ!!」



 私が珍しく弱音を吐いたのを良い事に練習を切り上げようとする柏崎君。
 しかしそうはいかないよ!


「……だる」

「はいはいもうだるいは良いから」

「………」


 私はもう一度立ち上がると、足を括っているたすきが取れていないかを確認しまた肩を組む。



「疲れたんだけど」

「何言ってんの!? もっかい行くよ!! ほら腕回して!」

「…………」


 柏崎君が更に不機嫌になっていくのをなんとなく感じる。

 でも、やらなきゃだし!






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