五人の王子に仕えしは
ポイズンワードはお断り
〜Episode2〜
ポイズンワードはお断り
「え……な、なんで」
「なんでだと? 笑わせるんじゃねえ」
ひいぃ笑わせたつもりはありません。
一挙一動が恐ろしく過ぎる神崎クンに対し私は頭が上がらない。怖い。
「お前、自分がした事は理解しているな?」
「は、はい、社会の窓が開けている事を指摘した挙げ句その中身のい……」
「…ふざけてんのか、お前」
ひいぃふざけたつもりはありません。ダメだ同じ事を繰り返しているぞ。
神崎クンは更に怒りを滲ませていた。やばい本格的に相性が悪い。
「……くそ、今だけは許してやる」
「あっそれはどうもー!」
「…………」
待って怒りポイントが分からない助けてくれちゃん、いや居ないから春川さん助けて!!
殴られる! 神崎クン拳を震わせてる!