五人の王子に仕えしは


 落ち込む私を案じてか、和真君は大丈夫だろと笑う。

 うん、今更だけどその笑顔反則!!



「んじゃ俺じゅぎょー戻るぜ」
「あ、うん、わざわざありがとう!」


 そっか、私のために授業抜け出してたのか。
 ていうか私いろんな人に迷惑掛けすぎじゃない!?

 和真君はまた来るーなんて言いながら保健室を出ていった。

 ……にしても保健室来ると奏君思い出しちゃうな。
 ……。



 うっわ、思い出したら恥ずかしくなってきたやめよう。





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