五人の王子に仕えしは
取り敢えず花折君が近くにいたので少ないおかずをせがんだら無表情で思い切りバナナを口に突っ込まれた。痛い。バナナなのに。
「花折君痛い」
「……だって、おかずは……貴重です」
「分かったからもうバナナは剥かないで二本もいらない」
仕方無くバナナをしょくす。貰ってる身だから贅沢は言えないけどね、うん。
「あ、奏君のサンドウィッチ頂戴」
「ん」
「ありがと!」
「俺のサンドウィッチもやるよ!」
「僕のサンドウィッチもあげる」
「え、皆サンドウィッチ好きだね」
そんなこんなでいつも通りのお昼を終えた。