五人の王子に仕えしは




「言ったよな? 俺はお前を死ぬまで苦しめたいって」

「は、はい」

「お前は死ぬほどの苦痛を、俺達と付き合う事で肌に感じるんだ」
「ごめんね鈴奈ちゃん。僕はあまり乗り気では無いんだけど」

 そう言い春川さんはニコリと綺麗に笑った。

 それを見てコゲ…じゃなくて和真君は少しばかり引いている。

「女の感情が昂ると、極めて突飛な行動を取る事もある。分かるか」

「え、っと? ……あ!」



 そういう事か……!

 つまり、「小鳥遊は俺達の彼女」と言いふらし、逆上した一部のファンから私は制裁されると。


 しかも5人、全員分のファンから。

 ……えっ。嘘でしょ。




< 32 / 366 >

この作品をシェア

pagetop