五人の王子に仕えしは




お昼に近付き、会場のボルテージがあがってくる。


保護者席では我が子の勇姿をなんとかカメラに収めようと、ママ戦争が勃発している。


生徒席では、優勝目指したクラス皆が立ち上がり叫んで応援している。


応援団も大きな旗を振り回し、準備万端である。




「さあ、午前最後の競技となりました! 次は名物、騎馬戦です!! 会場のテンションもMAX、そして揃ったのはツワモノばかりで、荒れに荒れそうでーございます! さぁ、騎馬入場――!」




テンションの高い放送が終わると同時に、壮大な音楽が鳴り響く。そして入場門からぞろぞろと騎馬が入ってきた。



奏君たち、頑張って!!



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