五人の王子に仕えしは







―――――――――




戦いを終えた皆が2組の席に戻って来るのが見えた。その姿は見るからに疲れてはいるが、どこか誇らしげだ。……何故か、特に奏君。

「お疲れ様! 皆、もう、本当にカッコ良かったよ……!」
「は、当たり前の結果だろこんなん」


なんて大言をはたく奏君。なんだかあまりに得意そうなので、少年みたいで可愛い。

そう私が皆の近くで話していると、それをよく思わないクラスの女の子達が寄ってきて奏君達を一気に囲んだ。


「奏様! 本当に格好良かったですっ!」
「ありがとう。君たちの応援のおかげだよ」
「キャ―――ッ!!」
「素敵っ!」


猫被り奏君久々にみた。きっもちわる!



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