五人の王子に仕えしは



「小鳥遊、お前昨日俺の事笑ったろ」

「はいもうだからあれは、ごめんなさいって! もうほんとに!」
「あれ、本気でムカついたんだよ。丁度俺呼び出された後だったから苛ついてたし。だから取り敢えずお前で遊んでから帰るかと思った矢先にあれだ」


 もうどこから突っ込めば良いのか分からない。
 ふらふらと倒れそうになったが、後ろの机に助けられた。


「あんなに人を殴り殺したいと思ったのは初めてだったし、あんなに人を絶望の淵に追いやりたいと思ったのも初めてだった」


 おぅ、初体験。


 ……いやいや待って私相ッ当アブナイ。思った以上に神崎クンは怒っていたようだ。




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