五人の王子に仕えしは




「で、ふと思い付いたのがこの戦術だ」


 神崎クンは至極楽しそうに、本当に楽しそうに笑った。


「俺達がやるよりも効率良くお前を苦しめられるのは、嫉妬に狂うファン、だろ?」


 いやああああああ!
 待って! 私死ぬ!!

「自殺まで追い込まれちゃいますよねそれ……!」


「お前みたいなブスがのたれ死のうが俺には関係ない」


 神崎クンの目はマジだった。
 ……って、ブスって!!? ブスって!!!


 春川さんはにこにこと笑っており、和真君は机に落書き。
 柏崎君も花折君も、相変わらず他の事をしている。

 こんな時に何やってんだ皆!



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