五人の王子に仕えしは




 目の前にいるのは、篠崎和真。和真君である。


「あら。お母さんお邪魔みたいだから出てくわねー」

「あ、ちょっと!」


 お母さんは嬉々とした面持ちで部屋を出ていった。

 あーもう……っ!
 休むに休めないじゃんか……!


 和真君は部屋をキョロキョロと見渡している。


「小鳥遊、お前の部屋汚いのな」

「……うるさい!」




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