五人の王子に仕えしは



 取り敢えず私はおもむろに制服に着替えた。

 気がのらない。
 どんな嫌がらせをされるかなんて考えたらそっからは負の連鎖だ。




 ……んー顔はさっき洗ったから良いか。


 部屋を出ると和真君はいなかった。

 取り敢えず私は用を足し歯を磨き一階に降りる。



「遅いわよ鈴奈。はいご飯」

「……まじかー」


 ほくほく顔のお母さん。
 机の上には、朝食とは思えないご馳走。
 食卓にはお父さんとお母さん、そして和真君という不思議なメンバーが朝食をとっていた。


 ……いつもならまだお母さんなんて寝てるくせに!




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