五人の王子に仕えしは
お父さんは、丁度私が席につくくらいに時間がきたらしいので席を立った。
なのでありがたくお父さんが座っていた席に座らせてもらう。
「ちょっと、あんたは篠崎君の隣に座りなさいよ!」
「………」
無理矢理立たされて無理矢理和真君の隣に座らされた。
ちらりと和真君を一瞥すると、並べられた料理にがっついている。
遠慮が全く無い。
「お母さん、この煮物最高です!」
「あら、うふふ、ありがとう」
満更でも無さそうにお母さんは笑った。
……まあ、沢山食べてくれた方が作った側としては嬉しいのだろう。
ぬう……不思議な状況だ。