五人の王子に仕えしは
楽しく(私は一ミリも楽しくなかった)朝食を食べ終えたらしい和真君は、ご馳走様でしたとお母さんに礼をした。
いえいえ、どういたしましてー。お母さんの料理、犯罪級に美味しかったです。やあだ、褒めすぎよ! いえ、本当ですって、俺この家の子に生まれたかったくらいです。大袈裟ねぇ、でも嬉しいわ。僕もこんな美味しい料理を食べられて嬉しかったです! ふふ、じゃあまたおいで。えっ、良いんですか? うん、大歓迎よ、好きなときに来てね。わあ、それじゃ俺毎日来ちゃいますよ! どうぞどうぞ、毎日来て!
微笑ましくない会話を繰り広げる、お母さんと和真君。
妙な疎外感を感じる。
…………。
……取り敢えず、間違っても毎日来るなよ、和真君。