五人の王子に仕えしは



 私は光の速さで下駄箱を閉じ裏玄関まで走って逃げた。


「は、はあ、はあ……」


 失神するかと思った。





 私の靴箱には、無数の………無数の毛虫が這い回っていたのである。


 ぎゃあああ。手が震えてる。



 あれ、靴箱に入れるのも大分苦労したんじゃないの?



 太いのやら細いのやら、しかも色とりどり。



 やばい今のが一番精神的に来たわ。



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