五人の王子に仕えしは
ばーかばーかどうせ私は平凡容姿だよーだ……!!
……とかいってわりと傷付いてるからね私。
花折君は手を離すとお得意の無表情でこちらを見て告げる。
「……あと、香水臭い、です」
「っち、違うそれはさっき君らのファンにもみくちゃに……ってか、さっきから気になってたんだけどなんで敬語なの」
「え……だって俺、いちお、1年……ですよ?」
「……え、まじで?」
「……まじで」
そう言われて、改めて花折君を上から下まで眺める。