五人の王子に仕えしは




「きおつけー、れー!」



 学級委員の声に合わせて礼をし、学校が終わった。



 よし、久々にくれちゃんに会えるぜ!

 重い重い学生の鞄を背負い、教室を出ようとしたところ。


「おい」

「……何」


 パシリと腕を捕まれた。もちろん相手は神崎クンだ。


「この後生徒会があるんだがお前も来い」

「やだ」

 なんでいつもこんな強引なのこの人。


「私この後くれちゃんと駄菓子屋行くから(今決めた)!!」

「ミル・フィーユの2000円パフェでどうだ」

「ok」


 現金な女だとつくづく思うよ。うん。




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