輪廻転生

妹の意思を引き継いで

祐太朗「俺は、妹のためにも歌手になってやる、俺は」、祐太朗は毎日、3時間以上練習した。8月頃、祐太朗はテストを受けた、島津貞義「阿部うまくなったな完璧だな、近いうちにもデビューだぞ」祐太朗「良かった、ありがとうございます」島津「頑張れよ、お前は未来のスターなんだ」祐太朗「はい」、土曜日、祐太朗は練習が終わり帰り道、生活安全課、栗山照彦刑事「久しぶりだな、祐太朗」祐太朗「あ栗山さん」栗山「逮捕しに来た訳じゃないから、安心しなよ、今日は非番だし」栗山「祐太朗、近いうちに歌手デビューするらしいな」祐太朗「どうして、そんなこと」栗山「新聞に載ってたよ、すごいな、更生してくれて嬉しいよ」しばらく会話をした。祐太朗「オレさ、逮捕されて初めて更生出来たんだ、犯した犯罪と向き合えた、自分のために一生懸命になってくれて、栗山さんにはすごく感謝してる」祐太朗「ありがとな」栗山「あぁ頑張れよ」祐太朗が手を振った、歌の練習に更に熱が入る。11月26日、祐太朗がいつも通り練習していると、栗山刑事が見ていた。栗山「うまい、もはやプロに匹敵するな」祐太朗は若干気にしながらも練習を終えると、栗山「嬉しいよ、オレ、ここまでやってくれて」すると、島津「祐太朗、デビューの日が決まったぞ」祐太朗「本当ですか?」島津「来年2月15日だ、その日はいきなり横浜アリーナの会場で大勢の前でライブだ、大丈夫か?」祐太朗「マジですか?」島津「本当だ、楽しみにしておけ、期待してるぞ」栗山「よかったな、祐太朗、かつてオレが逮捕した子がここまで立ち直ってくれるなんて」島津「栗山さん、人はどん底からいくらでも立ち直れるんですね、少年院上がりだろうと大卒だろうと関係ないですね、中卒の祐太朗でもここまでこれた、諦めなければ夢は叶うんですかね」栗山「オレもそう思う」栗山「2月15日楽しみだな、休み取って行くぜ」祐太朗「ありがとうございます。栗山さん、オレ1人の力ではここまでこれなかった栗山さん、そして事務所、家族などの支えがあったからこそなんです」栗山「俺はただ、ほんの少し手伝ってやっただけさ」島津「オレら事務所側も」栗山「メインは祐太朗、お前さ」島津「お前は自分の力で歌手デビューへの扉を開けたんだ」祐太朗「島津さん、栗山さん、ここから僕はさらに上を目指していきます、亡き妹の遺志を引き継いで」、年を越した、1978年1月1日元旦、祐太朗は両親と初詣に行った、歌手デビューの無事を祈って、1月28日、夜、この日、栗山と島津さんや事務所の関係者(講師)、計8名が芸能事務所に集まりパーティーとデビュー前の最終打ち合わせが行われた、
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