輪廻転生
最悪の事態
2月1日、祐太朗は用事があるため練習を早めに切り上げ帰宅した。祐太朗「7時からまた練習だな」、祐太朗が玄関を開けようとした時、不審な物音がした。祐太朗「あれ、母さんいるのか?」玄関は開いていた。祐太朗「ん?」祐太朗が家の中に入ると、居間に不審な男がいた、祐太朗「おい何やってんだお前、誰だ、泥棒か?」大林良太「クソ見つかった」祐太朗「警察呼ぶからな」大林「勘弁してくれ、刑務所に戻りたくない、見逃してくれ?」祐太朗「空き巣しといて何言ってんだ、務所で反省してこい」大林「仮釈放取り消しだ、顔見られてる、殺すしかない」祐太朗が通報しようとした時、大林がナイフで祐太朗に襲いかかった、祐太朗「やめろ、刑務所で反省して更生すればいいじゃないか?」大林は殺意を持って祐太朗の腹部を刺した、祐太朗「うわー、ぎゃぁー痛い」大林「‥‥」祐太朗が倒れ込んだ、祐太朗「助けて、殺さないでくれ、今なら間に合う、殺人未遂なら取り返しがつく、救急車を呼んでくれ、2度逮捕された俺だってやり直せたんだ、あんたなら更生出来るよ」大林「いいから金を出せ」大林が祐太朗が落とした財布に気付き財布を奪った、財布には現金8万円が入っていた。さらに大林は通帳を奪った。大林が通帳をめくると、預金額は250万円となっていた。祐太朗がデビュー前のボーナスだった、大林は金額に興奮した。「通帳の暗証番号を言え」祐太朗は嘘の暗証番号を言った。祐太朗「1860」祐太朗の腹部からの出血がひどくなってきた、祐太朗「このままじゃ死ぬかもしれない」大林「お前に用は無くなった」祐太朗「殺さないで、命だけは、助けて」大林「俺は空き巣に入って人を刺した挙げ句に金銭を奪った、立派な強盗殺人未遂なんだ、しかも仮釈放中、来週仮釈放が切れるとはいえ、一生刑務所生活かもしれない、こうなったら死刑でも構わん殺してやる」、大林がナイフを向ける、祐太朗「助けて、殺さないでお願い」祐太朗は死の恐怖で涙が出ていた、いやそれ以上にここで死んだら妹との約束が果たせなくなってしまうことへの辛さと妹への申し訳なさからだった、祐太朗「助けて」大林はさっき以上に強固で確定的殺意を持って祐太朗の心臓をひとつきにした。祐太朗が悲鳴を上げる、大林「やってしまった、どうにでもなれ」大林が立ち去った後、数分後、祐太朗は激痛の中、自ら母親に連絡した。家族と警察官が駆けつけた、祐太朗「ごめん、母さん、俺歌手になりたかったのに、ダメかもしんない、理子いや支えてくれたみんな、ごめん」早雪「祐太朗、死なないでお願い、これからじゃない」山川純平巡査長「大丈夫か?生きるんだ」祐太朗「ごめん、本当に、今までありがとう」祐太朗が意識を失った、山川が脈を取るが