輪廻転生
一家は殺害された。中森は求刑通り死刑とした山口地裁判決を支持した広島高裁判決を不服として上告していたが、1990年3月19日に最高裁判所で上告が棄却され死刑が確定していたことを河上は知った。また中森は一家殺害事件の1週間後にはトラブルになっていた組員3人を拳銃で殺害していた。翌週土曜日、河上は山口県光市の事件現場を訪れ献花した。河上「ここが26年前事件のあった場所、出来れば犯人に面会して前世療法で分からなかったとこ聞きたかったが、死刑囚に一般人が面会出来るのか?」、河上「そういえば、死後の世界で一緒に行動した阿部祐太朗とかいう人、いたな会ってみたい、今、どうしてるだろう」、3日後夜、河上が何気に新聞を読むと前世に関するテレビ番組が乗っていた。夜7時から放送され。内容を見て、河上は驚いた。有名歌手の若山年也の前世が阿部祐太朗だったのだ、河上は番組の担当者に電話を入れた、担当者は前世の存在について半信半疑だったためイタズラかと思った何か引っ掛かったため年也に電話変わることに、年也が応対すると年也は用件を聞いて、何かを感じたのか、河上が取材に応じたため年也は取材班同行のもと河上と会って話聞くことになった、当日、麻衣は長袖のチェックシャツに白いベルト付きのデニムの超ミニスカート、年也「麻衣、スカート短すぎないか、パンチラしてるよ」麻衣「可愛いからいいでしょ」麻衣「お兄ちゃんスケベなんだから」取材が始まり、改めて河上は前世療法を受けた結果、河上の前世が江崎拓人であると判明した。親友同士、霊界で別れてから実に21年ぶりの再会となった。河上「21年ぶりだな親友」年也「あぁ!こちらこそ」河上「お互い名前も姿も変わっちまったな」年也「阿部祐太朗から若山年也だからな」「オレも江崎拓人から河上謙へか」河上「姿や名前全てが変わっても親友だぜ」年也「もちろんさ」河上「そういえば理恵ちゃんはどうしてるだろう」年也「あぁ!オレが付き合ってる日比野遊佐子さん」河上「マジかよ、すぐあえてよかったな」年也「実は遊佐子も呼んでいるんだ」河上「え本当か」遊佐子が姿を現した。遊佐子「日比野遊佐子です」河上「理恵ちゃんなのか?」遊佐子「前世はそうなるわね、年也とはソウルメイトだったし」遊佐子「久しぶりぶりねリーダーの拓人」河上「こちらこそ理恵」しばらくすると、麻衣もやって来た、河上「若山お前の妹なのか理子ちゃん」年也「そうだけど」麻衣「あなたまさか江崎さん」河上「あぁよろしく」麻衣「若山麻衣です」遊佐子「年也君の妹?」麻衣「はい、若山麻衣です」河上「これで卒業したメンバー大山除いてそろったのか?すごい偶然」年也「麻衣、相変わらずオレにべったりだな、高校3年生なのに」麻衣「いいやん、お兄ちゃんとあまり離れたくないもん」年也「‥‥‥いいか」河上「相変わらず仲良し兄妹だな」、大山はその頃、前世の夢を見ることは少しはあったが気にしていなかったため、再会出来ずにいた。