輪廻転生

死刑囚との面会

2日後、河上は死刑囚と面会したいと年也に相談した。番組スタッフが法務省と話し合った結果、3週間後の金曜日(8月中頃)、に面会出来ることになった。死刑確定から10年以上がたち再審請求していないためいつ死刑が執行されてもおかしくない状態にあった。面会当日 、河上は自宅で年也、番組スタッフと合流し広島へと向かった、午後1時に広島拘置所に到着した。面会は河上のみであった、年也と番組スタッフは待合室で待つことに、職員に案内され面会室に入った。河上が面会室に入ってすぐに中森純弥死刑囚が入ってきた。職員立ち会いの中、河上「あなたが起こした事件について聞きたい?」中森「事件?俺もそう長くないし、話そう」中森が事件について話し始めた、中森は強盗事件で服役し満期出所して生活費に困り闇金融から借金をしていた。返済に困窮して強盗を計画、顔を見られたら殺すつもりで江崎さん宅に侵入して犯行に及んでいた、中森の口から犯行の詳細について語られた、中森は奪った金額が足りず、闇金融業者の殺害を決意し1週間後に拳銃で組員3人を殺害、12月に指名手配中のところを逮捕されていた、中森「江崎さん一家や組員には申し訳ない、自分のしたことは命を持って償っても足りないと思っている、死刑執行のその日まで被害者の冥福を祈り人生最期のときまで反省していきたい」河上「話してくれて、ありがとう」30分後、面会が終わった。河上が前世療法で語ったことと中森死刑囚が話した内容が完全に一致した。10日後、森正義法務大臣は中森死刑囚の死刑執行命令を下し、30日、午前、年也「今日は遊佐子とデートの日だな、昼1時に千葉駅か」年也がテレビをつけると、キャスター「法務省は今日、死刑囚1名の死刑を執行したと発表しました」年也「死刑執行、誰?」キャスター「広島拘置所で執行されたのは26年前に強盗目的で山口県光市で一家4人を殺害し1週間後には金銭トラブルから闇金融業者3人のあわせて7人を殺害し強盗殺人、殺人罪などに問われ1990年に死刑が確定していた中森純弥死刑囚64歳です」年也「まさか、中森」その時、着信が、年也「河上か?やはり」河上年也「もしもし若山ですけど」河上「年也、今日午前、中森の死刑執行があった」キャスター「今日の死刑執行により確定囚は52人となります。ただいま法務大臣が死刑執行について会見をしているようです」年也「ああ!今ニュースで法務大臣が会見してる」河上「そうか、26年かかったな」テレビ画面、森法務大臣「本日、死刑囚1名の死刑を執行いたしましたので発表します、氏名は中森純弥、光市一家殺害事件及び組員殺害事件であります。本件及び組員殺害事件では7人もの尊い命が奪われた凶悪、重大事件であり、許しがたい事案であります。また遺族も早期の死刑執行を望んでいたのであります、これだけ死刑執行が遅れ遺族に申し訳なく感じております」年也
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