輪廻転生
「そうか、ついに死刑執行の日がやってきたんだな」河上「犯人が死んでも遺族の悲しみは永遠に続くんだ」その日の夜、河上は前世の兄弟の夢を見た。河上「なんなんだろうこの感じは?犯人の死刑執行で、全てが終わったような」妹「お兄ちゃんありがとう。犯人に面会して話を聞いてくれて、犯人は命で償ってくれた」河上「でも許せないよ、金欲しさに一家全員を殺害するなんて、理不尽だよ」妹「いいんだ、死刑執行だけで十分だよ、もうお兄ちゃんだけ苦しまなくていいよ、今までありがとう。これからは河上譲として幸せになってね」河上「雅美‥‥」河上は泣いていた、翌日朝、河上が起きると、自然と涙が溢れていた、朝9時過ぎ、河上に森法務大臣から連絡があった、中森元死刑囚が執行直前に書いた遺書を遺族に渡してほしいと森法務大臣にお願いしていた、河上は遺書を受けとることを決め、翌日、法務省を訪れた、年也、スタッフも同行取材を許可された、森「法務大臣の森正義といいます」河上「大学生河上譲です」森「中森死刑囚の遺書の件ですが」河上「受け取りに来ました、事件を受け止めたい」森「では」森は中森死刑囚の遺書を河上に渡した。森法務大臣は死刑反対派であった、年也と河上は死刑賛成派、河上は遺書を読み、森「どうでした」河上「よかった、最期に自分の犯した罪と向き合ってそして死刑を受け入れて償ってくれた、ありがとう」
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