輪廻転生
前世の家族との再会
その日の夜、年也「普通の家庭に生まれて良かった。前世の阿部家はひどかった」倫也「どんな家庭だった」年也「両親は暴力団幹部で父親は刑務所出たり入ったりで母親は覚醒剤所持で前科持ち、自分は覚醒剤所持で現行犯逮捕され4ヶ月程少年院に行ってた」倫也「ふーん、でもな前世のかとだし、今は関係ない、お前は阿部祐太朗じゃなく、若山年也なんだ、気にするな」年也「そうだな」倫也が阿部祐太朗の家族に会ってみないかと提案する、年也はそれを受け入れた。 番組に調査を依頼し数週間後、家族と会うことになった。年也の両親、麻衣、番組スタッフも同行、父親は事件直後(1978年8月)に他界していたが母親は健在だった、年也「若山年也です、こちらは番組スタッフ、両親、妹の麻衣です」母親「阿部祐太朗の母早雪です」年也が前世の話をすると母親は戸惑ったが、年也が阿部家しか知らないことや祐太朗のことについて話すと母親は年也が祐太朗の生まれ変わりであることを受け入れた、そして22年半ぶりの涙の再会となった。年也「ごめん母さん、あの時は、生きたかったのに、でも今はこうして夢を叶えられてさらに上を目指して行ける」早雪「会えてよかった、22年の空白埋めていこう」年也「うん」、早雪「犯人は死刑にならなかったが無期懲役で服役中に自殺した、命をもって罪を償ってくれた」年也「そうか、事件は終結したんだな」年也「加害者は亡くなった、でも犯罪被害者や遺族に終わりは無いんだ」早雪「同じよ」妹麻衣(前世理子)についても理子の病名や理子の生前の詳細について麻衣が話し23年半ぶりの再会となった。帰宅後、年也「何か、スッキリしたっていうか、気持ちが楽になった」麻衣「私も同じ」年也「前世の阿部祐太朗と決別できた、そんな感じだな、これからは若山年也として人生を生きていく」麻衣「私も、若山麻衣として」両親「よかったな」、年末、年也は年越し(2000年〜2001年)ライブに出演し人気にさらに拍車がかかり2003年には役者デビューも果たした。妹麻衣は看護学校卒業後に看護師になった。