空と海
「何やってんの?」
その人は低く優しい声で話しかけてきた
「草むしり……・」
びっくりして上手く言葉が出ない。
「なんで?」
「遅刻。5回目だから。」
「ははっ」
急に笑顔になったその人は
自分の座っている横をポンポン叩いて
「座って話そ?」
その人に支持されたように
少し離れた所にちょこんと座る。
「名前おしえてよ。」
「…椎名 智笑」
「俺は長島誠也(ナガシマ セイヤ)
学年は3年、クラスはC組
ちえみちゃんは?」
「2年f組」
「そっかぁ」
「…」
「…」