空と海



「何やってんの?」

その人は低く優しい声で話しかけてきた

「草むしり……・」

びっくりして上手く言葉が出ない。

「なんで?」

「遅刻。5回目だから。」

「ははっ」

急に笑顔になったその人は
自分の座っている横をポンポン叩いて

「座って話そ?」

その人に支持されたように
少し離れた所にちょこんと座る。

「名前おしえてよ。」

「…椎名 智笑」

「俺は長島誠也(ナガシマ セイヤ)
学年は3年、クラスはC組

ちえみちゃんは?」

「2年f組」

「そっかぁ」

「…」

「…」
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop