空と海


沈黙。

誠也さんはずっと桜を見てる。

「おーい 椎名!
サボるんじゃないぞっ」

先生が戻ってきた。


もともと沈黙っていう白けた空気が嫌いな私にとって
先生の声は救いだった

「私、戻りますね。」

「…」

誠也さんは無言
ただ笑顔で私を見る。

私が後ろを向いて戻ろうとすると

「またね」

誠也さんが手を振る。
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