狼に狙われた少女【完】
◎危険警報発令
『もー、最悪だよ。』
ポイッと制服の中に入っていた携帯を投げて
枕にボスンと顔を埋める
芽依からあんなに毎日のように
―――黒川聖に近づくなって言われてたのに
それもバスケ部のマネジャーになってから
余計に煩くなったって言われて、私だって
わかっていた
わかっていた筈だった
なのに、会ってしまった
――――黒川聖君に