あなた星
私は曖昧な記憶で教室に戻り
席につくことができた。
「ふうちゃん、さっきはごめん
始めて話したのにちょっと
強引だったよね。」
かずきは顔の前で手を合わせて
わたしに謝ってきた。
男の子ってかいとくんみたいな人ばかりだと思ったけど、かずきくんみたいな優しい人もいるんだなぁ…
「かずきくん、その、ありがと
さっきはごめんね。いきなり
話しかけられてビックリした
だけだから、その、気にしない
でっっ」
かずきはよかったと
言ってまた笑顔を見せた。