Last Boss
今日は金曜日。
週末はどちらかの家で過ごすのが私たちの決まりになっていた。
今回は私の家。
接待の飲み会でいつもより帰宅の遅い哲平を待っている間、
ゲームを終わらせておこうとしたのに…
このラスボスが手強くて終わらない。
「うーん…」と唸っていると
早々とお風呂から上がった哲平がビール片手に隣に座った。
「まだやってたの?」
と、ビールを開けながら笑う哲平。
スエットに上半身裸で、頭にはタオル。
なかなか魅惑的な姿の彼氏様。
でも私は今それどころではない。
「だってー…うりゃぁ!」
クスクス笑い、ビールを飲みながら哲平は言った。
「ねぇ、さっちゃん。」
「んー…?」
「結婚しようか。」
「…」
「…」
コントローラーはそのままに、
顔だけを哲平に向けた。
「…なんだって?」
「結婚。しよか。」
「…なんで。」
「オレら、付き合ってもう4年になるし?
そろそろケジメ、付けようかなーと。」
オレ、もう25だし?
と付け足した。
「まだ25じゃん。私23だし。」
「さっちゃんに仲良い後輩出来て、子ども出来ても休みやすくなったしね。
調度いいんじゃな…」
「こ…コドモ?!」
「オレ、25だし。そろそろ欲しいよね。」
「……マジ?」
「大マジ。」
「結婚、する?」
と首を横に倒して改めて聞いてくる。
週末はどちらかの家で過ごすのが私たちの決まりになっていた。
今回は私の家。
接待の飲み会でいつもより帰宅の遅い哲平を待っている間、
ゲームを終わらせておこうとしたのに…
このラスボスが手強くて終わらない。
「うーん…」と唸っていると
早々とお風呂から上がった哲平がビール片手に隣に座った。
「まだやってたの?」
と、ビールを開けながら笑う哲平。
スエットに上半身裸で、頭にはタオル。
なかなか魅惑的な姿の彼氏様。
でも私は今それどころではない。
「だってー…うりゃぁ!」
クスクス笑い、ビールを飲みながら哲平は言った。
「ねぇ、さっちゃん。」
「んー…?」
「結婚しようか。」
「…」
「…」
コントローラーはそのままに、
顔だけを哲平に向けた。
「…なんだって?」
「結婚。しよか。」
「…なんで。」
「オレら、付き合ってもう4年になるし?
そろそろケジメ、付けようかなーと。」
オレ、もう25だし?
と付け足した。
「まだ25じゃん。私23だし。」
「さっちゃんに仲良い後輩出来て、子ども出来ても休みやすくなったしね。
調度いいんじゃな…」
「こ…コドモ?!」
「オレ、25だし。そろそろ欲しいよね。」
「……マジ?」
「大マジ。」
「結婚、する?」
と首を横に倒して改めて聞いてくる。