冬に降る涙の雨。
§1日目§

*カナちゃんと出会い*



ザー………


教室の窓から外を眺める。

天気予報、当たりだった。
今日の予報は《曇りのち雨》だった。

傘、持って来て良かった。
なんてボンヤリ考えながらジッと外を見る。

雨でびしょびしょの運動場。
窓ガラスには自分の姿が映っている。


窓際の席に座る私。
授業中にも関わらず頬杖をついて外を眺めている。


誰も怒ったりしない。

誰も私を見ないから。ううん、見ようとしないから。


この学校に友達なんていない。

私はいつも1人ぼっち。

本当は友達が欲しいし、彼氏だって欲しい。


欲を言えば……………







《家族》が欲しい。―――――――









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