冬に降る涙の雨。

*カナちゃんと寂しい気持ち*







カナちゃんがいなくなった途端、静まり返った室内。


そこで気づいた。
……久しぶりの“独り”だ。


ドクン、ドクン、ドクン…


あ、あれ…………?


ドクン、ドクン、ドクン…


なん、で……?




胸が、締め付けられるような、感じ。

苦しくて、冷たい。
頭の先から血がどんどんなくなっていくような感覚に襲われる。



どうして…………?






“独り”には、慣れてたはずなのに………







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