冬に降る涙の雨。


パチン。


私は一度、自分の両頬を叩いた。

「よしっ」


大丈夫。大丈夫、大丈夫。

私なら、大丈夫。


私に出来ること。

それは、これ以上カナちゃんを好きにならないようにすること。


心に強く決め、私は前を向いた。



自分を、信じる。





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