冬に降る涙の雨。
§2日目§
*カナちゃんとお買い物*
気づけば私は眠りについていたみたい。
目が醒めたとき、近くにあった時計を見ると“8時”を指していた。
起きなきゃ。
身体を起こそうとする。
すると、右手がやけに暖かい。
ふと右手に視線を送ると、そこにはカナちゃんがいた。
スヤスヤと寝息をたてながら眠るカナちゃん。
一瞬、ドキリとした。
あれからずっと傍にいてくれたのだろうか。
なんだか申し訳のない気分になった。
って言うかカナちゃんって……
まつげ、長い。
肌とか超キレイ。
焦げた茶色のような色の髪はサラサラに見える。
なんか、色っぽい。
眠るカナちゃんはなんだか悲しそうな顔をしていた。
嫌な夢でも見ているのだろうか。
額にはじんわりと汗が滲んでいる。
「カナちゃん……!!」
私は思わずカナちゃんに声をかけた。
なんだか、見ていられなかった。
早く、悪夢から逃げて欲しかった。
「ん……マコ?」
目をこすりながら眠たそうに身体を起こすカナちゃん。