冬に降る涙の雨。
「……だと思った。」
カナちゃんが小さな声で何か言った。
「え…?」
私はよく聞こえなかったから、カナちゃんを見つめた。
だけど……
「なんでもないよ!さ、あそこのファミレス行こ。ちょっと早めの昼飯にしよ」
朝ご飯を食べていない私のお腹はすでに限界だった。
それから、ストアから5分もかからない場所にあったファミレスに入った。
この辺って、田舎だけど意外にお店多いよね……
ちょっとだけ疑問も抱きながらも、空腹に耐えられなかった私は席へと急いだ。