冬に降る涙の雨。



「んま~」
口いっぱいにハンバーグを詰め込んだカナちゃんは、幸せそうに笑った。

「カナちゃん、美味しいよ」
それ以上、話すことがなかった。


「食べたら、帰るか。」
「…ん。」




それから、お互いに沈黙だった。
本当は、聞きたいことがいっぱいある。


だけど、聞いちゃイケないんだ。
カナちゃんの顔が、これ以上踏み込むなって言ってる。







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