冬に降る涙の雨。



「「ごちそうさま」」



食べ終わる時間が、同じだった。
チラリとカナちゃんを見ると、カナちゃんは私をジッと見ていた。


「え……っ」

思わず、戸惑いの声が漏れる。



「……マコってさ、可愛いね」

突然、カナちゃんがおかしなことを言い出した。


「は……?」

「いや、普通に可愛いよねマコって」



カナちゃん、熱でもあるの……!?
なんか、突然人が変わったような……


ちょっとびっくりしながらも、カナちゃんをもう一度見た。



「さ、出ようか」

何事もなかったかのように立ち上がるカナちゃん。



やっぱり、カナちゃんは分からないよ…





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