冬に降る涙の雨。


「なに、笑ってんの?」
カナちゃんは楽しそうに笑いながら、私の頬をつつく。


「なんでもないっ」
なんだか今日の私はやっぱり変だ。

「教えてよ、ケチだなぁ」
そんな風に言いながら、私に背を向けて座りなおすカナちゃん。


うわ、背中可愛い……

何ソレカナちゃん、反則じゃない!?
可愛すぎるし……

いくら私でも、さすがにドキッとする。
それに、カナちゃんの襟足ってそんなに可愛かったっけ?

初めて、見るんだ。
なんだか、ギャップが……


いけないいけない。
何、考えてんだか………

「カナ…ちゃん?」
ツンツン、とカナちゃんの背中を触る。


「……マコ」


思っていたのと、全く違った反応。
なに、なんなの……?

そんなに切ない、悲しそうな声で呼ばないで………?


「ん……?」

悲しそうなカナちゃんの声に、私までなんだか悲しくなった。






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