冬に降る涙の雨。
「どこかで話が出来ないかな…?」
私を見つめる綺麗なグリーンの瞳。
ハーフなのかな。
不思議に思いながらも、こんな怪しすぎる人について行っていいのか悩んだ。
「上がって……」
またまた私は何を言ってるんだろう。
こんなに怪しい人を家にあげるなんて。
だけど、この人とどこかのお店に入ったりする方が考えられなかった。
「……分かった」
カナ…さんも驚いているようだった。
なんだかこの人は、悪い人じゃない気がする。
まぁ、気がするだけだけど。
そんな風に思いながらもカナさんを家に迎え入れた。