冬に降る涙の雨。
なんか、やっぱり可愛い。
今日は2回もカナちゃんの寝顔を見た。
1日で2回も見れるなんて。
もしかしたらもう見れないかもしれない、と思った私はジッとカナちゃんを見つめた。
「……そんなに見つめられたら、困るんだけど?」
突然、カナちゃんが目を開けた。
「え……!?起きてたの!?」
私は驚きのあまり大きな声を出してしまった。
「起きてた…よ…?」
そ、そんなに可愛く言われたら…
ちょっとだけ、ドキリとした。
「うぅ……」
困った。非常に困った。
バレてしまっていたなんて……
「なに、俺に惚れた…?」
「な…っ!!//」
「じょーだんだよ。それより、お腹空いたなー」
じょ、冗談って………
分かりにくいにも程がある。
そんな風に思いながらも、時計をチラリと見た。