冬に降る涙の雨。
「さ、食べ終わったら先に風呂入って、上がったらもう寝な。俺はちょっとだけやることもあるし。」
頬張ったご飯を飲み込んだ後、カナちゃんは一気に話し出した。
カナちゃんがこんなにたくさん話すとは思ってなかった私は、戸惑いながらも頷いた。
やること、って仕事かな?
カナちゃんは私に何も言ってくれないから、分かんないや。
ちょっとだけ寂しくなりながらも、私は笑顔でお味噌汁を啜った。
お風呂、私ばっかり先でいいのかなぁ。
カナちゃんの家なのに、なんだか悪い気がしてならない。
でも、カナちゃんが入ってって言うんだから入るしかないよね。
1人で頷きながら、肉じゃがを頬張った。