冬に降る涙の雨。
§3日目§
*カナちゃんと秘密と夢と密着*
………………
…………
……
「はい、はい、わかりました。」
ん?
誰?誰の話し声?
誰かの話し声が聞こえて、私はうっすらと目をあける。
窓からは朝陽が差し込んでいた。
朝……か。
私は寝ぼけながら起き上がる。
すると、やっぱり話し声が聞こえた。
「はい、では………はぁ。」
どうやら、カナちゃんが電話をしていたようだ。
だけど、あまり良い話じゃなかったのかな?
カナちゃんがため息をつくなんて。
私はタイミングを見計らって、部屋の扉を開けた。
「…あ、マコ。おはよう。」
そこには、いつものカナちゃんがいた。
だけど、やっぱり何かあったみたい。
出会って3日の私にわかるくらい。
“おはよう”
そう言って笑うカナちゃんの笑顔は、いつものように“偽り”の笑顔。