冬に降る涙の雨。
*カナちゃんとお家*
気がつくと時刻は午後6時。
私はコンビニで買って来たおにぎりを食べ、ジュースを飲んでから荷造りを始めた。
何が起こるか分からない不安と緊張感で胸がいっぱいだった。
こんなにもドキドキしたのはいつぶりだろう。
小学校の時の遠足以来かも知れない。
なんて考えながら、キャリーバッグに洋服や下着を詰めていく。
カナちゃん家に、住むってことなのかな……
でも、“必要な分だけ”って言ったよね……?
ってことは、ちょっとの間だけお泊まりするってことなのかな……
分からないことが多すぎて、頭がいっぱいいっぱいだった。
とりあえず、荷造りしなきゃ。
そう思い、再び荷造りを始めた。
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