冬に降る涙の雨。
§4日目§
*カナちゃんと少しずつ*
それから、日が暮れるのはあっという間だった。
気づけば夜になり、朝になっていた。
考えごとばかりしていると、時間が過ぎるのが早く感じる。
そして今、朝6時。
起きなきゃ…
ガバッと布団をめくり、ベッドからでて部屋をあとにする。
「……っ」
リビングのソファーでは、カナちゃんがスヤスヤと寝息をたてていた。
カナちゃんがいるとは知らずに腰掛けようとしてしまった私は驚きのあまり声も出なかった。
「……」
気づいたけど、カナちゃんってよく寝るよね?
って、いけないいけない。
見つめたらカナちゃんは起きるんだ!!
私は何もなかったかのようにキッチンへと向かい、朝食の支度をはじめた。