コルニクス

「大丈夫か?どうした?」

「いや…ごめんなさい、本当」

「いいよ。あんなに速度あげるの久しぶりでちょっと楽しかったし」

クリュさんは清々しい笑顔で笑った。

目が乾いてカピカピする。

私は一生懸命まばたきをして目に潤いを与えようとした。

「軽く飛ぶつもりだったからゴーグルしてなかったな、俺もお前も。
だから燃料もそんなに積んでなかったんだと思うし」

普段はゴーグルをするのか。

「これからどうするんですか?」

「なんで敬語に戻ってんだよ」

「申し訳なさすぎて。馬鹿なわがまま言ってすみません」

「とりあえず敬語は厳禁。
この近くに空族がいるマルス・フォルムって場所がある。そこで燃料を分けてもらう」

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