コルニクス

「そんなに武器が欲しいならあげるよ!!」

そう言ってインペラートルの甲板に向かっておもいっきり投げつけたのは、さっきから握りしめていたフォーク。

フォークも使い方次第で武器になるからね。

フォークが甲板に打ちつけられ転がると、インペラートルが背負っている大きな大きな筒が動いて向きを変え、私を見据えて動きをとめる。

大砲だ、多分。

アニメでよく見る大砲よりちょっと小さいけど、
その銃口が私に向いたってことは、私リアルに危ない?

「セル、逃げろっ!!」

ウィンクルムさんがインペラートルの甲板から叫ぶ。

そんなこと言ったって、体が釘付けで動かない。

目は銃口を凝視しちゃうし。

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