コルニクス

驚いていたのもつかの間、インペラートルの横にいたやや大きめの艦に、眩しいほど真っ白な飛行艇が上から突っ込む。

何なの、さっきから!!

ウィンクルムさんは甲板から自分の飛行艇オプターレで無事脱出していた。

ドラコが近づき、クリュさんが「逃げるぞ。」と言う。

「動、かないんです…体が。」

クリュさんは何も言わず、ドラコは私に背を向けた。

ドラコのロープが伸び、コルンバに吸盤で吸い付いた。

コルンバはそのままドラコに引っ張られていく。

何が起きたのか分からないまま、
私はとりあえず避難した。

コルンバは旋回して着陸して、私は鋼板に足を乗せる。

見事に生きてんじゃん、私。

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