コルニクス

ラピスラズリはショックだけど…全力で探すっ!!

「ルナ・ファミリアの人間に、名前は聞いちゃいけないよ?」

……え。

「どうして?」

「知り合い、または友達になっちゃうからだよ」

青年は淡々と答える。

「人質にされるから?」

「そうそう」

すると突然、部屋のドアが開いた。

部屋に顔を出したのは、クリュさんだった。

「なんだ、起きてんのか怪我人」

クリュさんは私に向かって、「知らせろよ馬鹿」と小声で言った。

うう…すみません。

「腹減らないか?」

「あ、少し」

「ん」

それだけ言うと、クリュさんは出て行ってしまった。

「ご馳走になっちゃっていいのかな」

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