コルニクス

「あ、私やろうか?」

「却下」

あ…却下された。

「なんでだよ!アンタ彼氏?」

「違う」

「ならいいじゃん」

「だーめーだ」

さっきから全力で否定し続けるクリュさん。

なんであんなにも一生懸命、青年にお粥を食べさせようとしてるんだろ。

「彼氏じゃないならなんで却下するのっ!アンタあの子の何なの!」

青年もどうでもいいところでマジになってるし…。

「……兄貴?」

普通に言い放ったクリュさんは、青年の口にお粥を突き付けた。

青年はお粥を口に入れ、「んまい」と言って笑う。

「五月蝿い兄貴だな~親父でもあるまいし。シスコンか」

「お前のほうが五月蝿い。怪我人の分際で」

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