コルニクス
クリュさんが目が良いのならまだしも、
クリュさんは昨日、眼鏡をかけていた。
空を飛ぶときは、クリュさんはゴーグルをつける。
ゴーグルをつけたら、眼鏡はかけられない。
…昨日私をお風呂に促したのは何故?
急に、風呂入ったら?なんて…
青年とふたりきりで何か話した?
……………。
そんなこと、どうでもいいんだった。
昨日の夜ひたすら考えて、考えても仕方ないって結論を出したんだった。
私が考えるべきなのは、
私とインペラートルの間を急降下した機体が、クロかもしれないってこと。
クロが助けてくれたのかもしれないってこと。
「あ、あいつ?あれは俺の戦友」