コルニクス

実質もう知り合いは越して友達に入りかけているとも思うが、

ルナ・ファミリアに帰るときには、切ってしまうんだろう。縁を。

そんなことは、分かっているんだ。

私は残酷な現実を理解しているつもりでも、それをどこかで許せない自分がいた。

でも怪我人のためにも、会えもしないクロのためにも、
全力で理解しているフリを続けようと思った。

だから私は、分かっている───。





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