コルニクス
「島は空に沢山浮かんでいるでしょ?その島から島への移動手段は、飛行艇しかないってわけ。
だから、自由に飛行艇に乗れる空族が、島で集まった手紙やら、宅配物やらを運ぶのよ」
あ、地上から空へ届けるものなんかも連絡が入ったりするわ。とステルラが付け足した。
「行ってみるか?」
クルシオさんが目を輝かせる。
「お前ならそろそろ大丈夫だろ」
……って流れで今この状況。
「急に宅配便は大変だったか?
手紙の場合、量が多いから大変かとも思ったんだが…」
「いえ、パイロットの本業を実感できました」
私は腕に力を入れ、操縦桿を握りしめたまま話した。
「パイロットはなー空を飛ぶ人だが…」