コルニクス
「でもなあ…1人って大変だし、何かあったときに連絡できんだろ」
「1人なら自分のペースでできるし、無理に誰かと話さずに済むだろ」
「えっ!?クリュ。俺と話すの嫌だったのか…!?」
クルシオさんは眉を吊り下げ、目を見開いていた。
「まあ嫌じゃないけど疲れる」
クルシオさんを見ずに答えたクリュさんの言葉に、クルシオさんの口があんぐりと開いた。
「まあ…また考えよう…」
クルシオさんは力なく言い、
見るからにガックリした体勢で、階段を降りていった。
それを見たクリュさんが苦笑し、溜め息を漏らす。
「俺も配達してみてーな」
怪我人の言葉にクリュさんの眉がピクリと動く。